4 メタボリック症候群を食事で予防する メタボリック症候群の予防のためには、正しい食事の仕方をすることです。まず自分自身が必要以上に食べていないかをチェックすることがメタボリック症候群の予防の第一歩だといえます。体のために必要以上に食べようとしていたり、満腹にならないと気が済まないなどで、いつも食べ過ぎている人もいます。また間食にスナック菓子を食べたり、缶コーヒーや清涼飲料をよく飲む人なども、メタボリック症候群になる可能性が高くなります。メタボリック症候群の予防として、こんな食生活を改めることから始めるようにしましょう。人が一日に必要なカロリーは、その人の体重で算出できるのです。自分の適正体重は、身長(m)×身長(m)×22という計算式で求められます。人が1日に必要なエネルギー量の目安は、体をよく動かす仕事の人ならば35~40キロカロリーで、立ち仕事や外回りをよくする仕事の人で30~35キロカロリー、そしてデスクワーク中心の仕事の人で25~30キロカロリーといわれています。このカロリーの目安を頭に入れた上で食事をするようにすると、メタボリック症候群の予防になるでしょう。必要なカロリーを超えないように食事をするだけでなく、よくかんで食べることも、メタボリック症候群の予防につながることなのです。食べ物をよく噛むと消化吸収がよくなり、食事時間も長くなるので、満腹中枢が満たされやすくなります。食べすぎを防ぐことができるのでメタボリック症候群を食事で予防するためには有効な方法といえるでしょう。
5 メタボリック症候群の予防を運動でする メタボリック症候群の予防には適度な運動も大変有効です。メタボリック症候群を予防するには、食事を工夫する法方がありますが、運動も効果のある法方なのです。体内の中性脂肪を燃焼させるための運動といえば、有酸素運動がまず上げられるでしょう。激しい動きをする運動ではなく、少し汗をかくぐらいで、長く続けられる運動がいいのです。そんなメタボリック症候群を予防するのに役立つ運動とは、どんなものでしょうか。誰でも簡単に取り組めるのはウォーキングで、歩く時間は20分以上過ぎると脂質が燃焼してくるといわれています。メタボリック症候群予防としては、早歩きくらいのウォーキングが適当で、まわりの景色を楽しむくらいの余裕を持って行うといいでしょう。水泳も有酸素運動で、メタボリック症候群を予防する運動として最適で、ゆっくりとあまり疲れない程度に泳ぐのがいいのです。水泳やウォーキングなどのような運動をする時間もなく、規則正しい生活を送ることがむずかしい人にこそ、メタボリック症候群になる要素を多く持っているのかもしれません。そのような時間のない場合は、家の中でできる有酸素運動を選ぶといいでしょう。踏み台昇降運動や、ラジオ体操などは室内で誰でもできる運動ですので、多忙な人のメタボリック症候群の予防を運動でするにはぴったりといえるでしょう。メタボリック症候群の予防となるように、長く続けられるような運動を行っていきましょう。